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と共に一日を過されました。また、殿下は自ら、里親として、養育され、御歌もお作りになる熱心さであった。私達は全国里親会普及啓発に努力した事で、お花の紋様の記章及感謝状を頂戴した。
ところで、奈良県は福祉施設も充実しているが、里親登録も他県より多くあり、その整備は充実しているが、里親会には、幸か不幸か、他府県のような、特に貧しい不遇な児童が少なく、施設や里親の受け皿はあっても、中身のない状態なのである。
時世は変り、自由を謳歌する若者達や歩行を間違った人達も数が少なく、落し子の少ないのも否めないことである。又、長年の婚後も子どもに恵まれない人達の登録も徐々に増加し、何時来るとも判らない養育里親もしびれを切らし、その環境も変ることから、徐々に少なくなり、子ども欲しさに登録されるいわゆる養子縁組希望の里親が多くなったのも、否めない現実であると想うところである。
風雪の変りは相変らず、訪れて知るもので、商都大阪では、相変らず登録里親は少なく、不幸な児童の預宅に困り、或る新聞に掲載される。他県では考えられない現象を起こさせるのである。「あの時の子どもが」「僕の小さい頃はと」私が思うに、後世

 

 

 

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